志村ふくみさん
人間国宝、染色家。絹糸を藍染などの草木染めで染め、着物を織る。その世界観はバイオエナジェティックと共通しています。
志村ふくみさんの、対談や文章からの引用〜
『見えない世界を見えるようにするのが、私どもの仕事だと思うんです。見えない世界に根源的なものがあって、そこから発信してくるものを私たちはとらえようとしているんじゃないでしょうか。』
『空や海、虹や夕焼けの色は透明で、ものに付着していないから、手に触れることはできません。植物の葉っぱや大地は、色がものになりきっています。透明で漂っている色と、ものと一体になっている色との中間に私の仕事はあると思うのです。木や葉を炊きますと色が液体の中に溶け込んできます。それをものに付着させるわけですね。色がどこかから射してくるという感じなのです。透明な海や空のような色を糸や布に浸透させる瞬間に立ち会えることは幸いです。色が出てくるときに、人間がパッと手を添えてそのお手伝いをするというようなことだと思いますが、それ以上でしゃばると、色はそっぽを向いてしまうんです。』
どこからか、、見えない世界から射してくる色。人間がパッと手を添えてお手伝いをする、、それ以上でしゃばると、色はそっぽを向いてしまう。
物理的な色以前の色、、それに手を添えるのだが、、でしゃばると、つまり、エゴを入れると、、つまり、人間の”意図”、やりたいこと、思い、感情、思考、、人間の臭いを発する手で触れると、、本当の生命の道はそっぽを向いてしまう。
バイオエナジェティックの施術者の”手”も、同じです。
対談:こういう色を出してみたいと意図なさることもおありですか?
『私はすべて向こうにお任せしているんです。ですから、何が出るかは出るまでわからないんです。思いがけないときに向こうからパッといただく。だから手に入った植物で常に糸を染めて蓄えておくんですよ。』
”意図”してしまうと、知っている範囲のことしか起こらない。生命の活動は、、人間の知識、頭脳、意図、論理、などの範囲には収まらない。知っていることは、限られた限界の世界。その外側に”真実”がある。
バイオエナジェティックの施術者は、”意図”を使わない。
『人間だけが与えられている色の世界、そういうものがまだまだ宇宙の中には潜んでいて、人間が進化していくにしたがって、開けていくということはあるかもしれませんね。』
開いていく世界、、進化していく。施術が進むに従って、知らなかった、、見せられる世界。
それは、創っていく世界とは異なり、初めからそこにあり、明かされていくプロセス。イメージしたり作ったりするのではなく、すでに真実はそこにある。
バイオエナジェティックの施術者は、イメージしたり作り出したり、変えようとしたりはしない。すでにそこにある真実が現れてくることを待つ。
『昔は自然のバランスが崩れていませんでしょう。だから、そこから受けるものは本物ばかりですよね。非常に純粋にとらえることができたと思うんです。』
自然界を観察する、その背景にある秩序、超自然界。我々を生かす力が、ある。
バイオエナジェティックの施術者は、、何かを付け加えたり、、正しい理論を当てはめたり、矯正しようとは決してしない。
我々を生かす力、癒す力は、すでにそこにあり、すでに働いている。その生命の叡智に従うのみ、何も混ぜたり、操作しようと決してしない。