バイオエナジェティック・オステオパシー

その全体像、概要を書こうと思います。〜編集中〜


(1)前置き

バイオエナジェティックの世界をどう説明しようか、、ちょっと言葉や文字では無理があるのですがトライしてみましょう。まずは、ちょっとややこし話から。読み飛ばしていただいてもよいです。次に本題を語るつもりですので。

 

施術者の”意図”が使えない

バイオエナジェティック・オステオパシーの特徴の一つ、他の施術とは一線を画すのが施術者が”意図”を使わないということです。

 

  • 人間には調和を導く能力はない

言い換えると、「人間の理論や頭脳、感情」には「自然界」を調和に導く能力はない。人間の意図は必ず混沌と矛盾をもたらす。

↓ つづきを見る

たとえば、人間が必要を感じて山にダムを作る。水を湛えて、下界に水をもたらす恵みのために山にダムを作った。しかしその意図は、限定的な世界の要素しか捉えられず、逆効果になっている。(ここでは詳しく述べないですが、自然界の調和については「たとえば、自然界の法則」ページに例を書いてます。)人間の意図は、限定的であり、全てを見通すことはできないため、、自然界を壊す。思いもよらない”想定外”がたくさんある。人間がやりたいこと(=意図)をやろうとするとき、必ずどこかに矛盾が出てくる。たとえ気がついていなくても、必ず。

 

  • 調和を導く能力は、自然界にある。

 自然界を調和に導くためには、自然界の法則、自然界の秩序に完全に従うことです。自然界を観察すると、、どうなっているか?その自然界の秩序に従い、施術するのがバイオエナジェティックやバイオダイナミクスです。

↓ つづきを見る

体は自然界のものです。人間のやりたいように変えることはできないですし、思い通りにしようと思っても、それ以前に自然界の法則に従っている。

 

自然界の秩序に従って施術する

施術者は意図を使えない、ただ自然界の秩序に従うことができるだけ。では、どのように施術するのか?意図を用いず自然界に従うとは?

 

  • 体を変える方法は3つに分類される

世にある施術の全ては、次の3つの方法に分類されます。

①直接法、②間接法、③バランス法

↓ つづきを見る

簡単に説明すると、

①直接法は、歪んだ組織をまっすぐにする方向に力を加えて、組織を変化させます。普通のマッサージや整体など圧をかけて変えるやり方ですね。

②間接法は、歪んだ組織の歪みを強調する方向に力を加えて、待ちます。すると、神経系のリセットがかかって歪みは直ります。

③バランス法は、歪んだ組織のバランス点を見つけ、どの方向にも力がかからない位置を見つけます。そこで、静かに待っていると、、さまざまな調整が体の内部で起こり、、歪みが解消します。何が起こっているのかは、無数にありわからない。(夜寝ている間に、体が調整されるのと同じように、体の調整能力がフルに働く場所です。)

 

  • バランス法を超繊細に

バイオエナジェティックでは、主に③バランス法を超繊細に使っています。

↓ つづきを見る

その歪みには、必ず静寂があります。静かな、バランス点。健全への入り口があります。その歪みを、そのバランス点(静寂)にバランスするように超繊細な、触れるだけという、施術を用いて待っていると、やがて歪みは静寂に満たされるように解消して消えていきます。

※再掲: ③バランス法は、歪んだ組織のバランス点を見つけ、どの方向にも力がかからない位置を見つけます。そこで、静かに待っていると、、さまざまな調整が体の内部で起こり、、歪みが解消します。何が起こっているのかは、無数にありわからない。(夜寝ている間に、体が調整されるのと同じように、体の調整能力がフルに働く場所です。)

 

  • 自然の法則が、解消させる

施術のとき、施術者ができることは、バランス点で”静寂に耳を澄まして”待っていること、知覚しているのはそのバランス点、そしてそのバランス点が失われないように観察しています。

↓ つづきを見る

すると、自然に解消が起こる、これは、施術者が何かをしたのではなく、バランス点の中で(深い睡眠中に体の治癒が働くように)さまざまなプロセスが起こり、解消が起こる、という自然の法則なのです。施術者がわかるのは、バランス点から外れているか、バランス点の中にいるのか。

 

  • 意図は使えない

超繊細なバランス点の中で、(深い睡眠の中で体の治癒が起こるように)解消のプロセスが働いているとき、もし、施術者が意図を使おうとすると?

↓ つづきを見る

完全なバランス点、精妙なバランス点の中でしか起こらない、秘密のプロセスを体は静かに静寂の中で行なっています。もし施術者が意図を使おうものなら、そのバランス点が壊れてしまう、バランス点の中に、別の何か、施術者の意図を、やりたいことを混ぜてしまう。体はバランス点の中でしか治癒ができないのに、そのバランス点を失うばかりか、施術者のやりたいことや意図をさらに追加した結果、体はより混沌としてしまう。

 

  • できるのは自然界の秩序に従うことのみ

以上のように、施術者は意図を使えません。できることは、自然界の法則であるバランス点を知覚し、そこで待つことだけ。施術者は何もできないのです。

↓ つづきを見る

起こることは、バランス点を支えつづけていること。そして、体がそのバランス点の中で治癒を行う、ということ。ただそれだけ。

 

 

知覚し得る3つの体と、その背景にあるもの

施術者の世界を知るためには、もうひとつ3つの呼吸の体を説明してみましょう。

↓ つづきを見る


でも、リアルを文字で説明できないので、比喩で説明してみましょう。たとえば、ネイティブアメリカンの世界の創造はワタリガラスが創造した、というようなある種の物語という感じで聞いてください。

 

  • 呼吸している体。その呼吸には3つのレイヤーがあると分類することができます。

①普通の呼吸(早い)、②ゆっくりの呼吸(2〜3サイクル/分)、③ゆーっくりの呼吸(1サイクル/100秒)。

↓ つづきを見る

この3つに分けて知覚することができます。これらは、同時に起きています。

 

  • 歪みは、より静かになると見えるようになる

よりゆっくりになることで、傷や歪みは見えてきます。つまり、より静かになることで、施術の対象となる歪みが見えてきます。

↓ つづきを見る

呼吸には3つのレートがありますね、早いもの〜ゆーっくりまで。3つの体はそれぞれのレートを持っています。傷や歪みは、早いレートからゆっくりのレートにある体の傷や歪みは見えません。つまり、①のゾーンから②や③の体にある歪みは知覚できない。

 

  • 静寂に降り立つ

①〜③の呼吸の体の背景には、何もない領域があります。レートがない。そこまで降りていくのがバイオエナジェティック。

↓ つづきを見る


①〜③よりさらに深い静寂、そこからなら、全ての領域①〜③が見えるのです。

 

 

治癒の見通し

施術者として、体の状態から治癒の見通しを立てています。体の状態を観察している、特に②の呼吸の体。

 

  • 代謝

②の呼吸の体は、代謝と関係しています。その体の状態が、始まる場所はどこか?中心軸に揃っているか?など、知覚しています。そのズレたり、澱んだりしていた体が、施術により中心軸に揃い、綺麗になってきていることを観察している。すると、施術後も時間と共に問題と感じている対象も変化していくだろうと、見通しが立っています。

 

  • 時間がかかる

ただ、②の体は変化をしても、①の体に反映されるまでは時間がかかります。変化の順は③→②→①という感じで反映されていくので、②の体が整い綺麗になっても、①の体に反映されるまでは、自然の治癒の流れで起こりますので、時間がかかります。自然界の時間の流れですね。①の体とは、物理的な肉体と関係しています。ですので、自然と治ると感じるだろうし、施術によって治ったことにも気がつかない、ということがよくあります。

 

  • 体幹から、ベースから、整っていく。

”呼吸の体”が整っていくとき、順番としては、ベース(土台)から、そして、体幹から整っていきます。そして、徐々に上の方まで、そして、末端に変化は及んでいきます。ただし、土台が完全になってからやっと、上に順番が来るのではなく、土台に解消が起こり癒しが起こると、さらに上方向にも治癒の流れは通っていきますので、上の方まで治癒は進んでいます。全体像を見ると、土台から整うように代謝の流れが生まれ、やがて上の方まで、、。体幹が整い、やがて肩や腕まで、となる傾向にあります。

 

〜編集中〜