たとえば、呼吸

呼吸が生命の源というのは、だいたい想像つきますよね。なければ生きては行かれないし、呼吸が正常であれば、元気にもなる。活力、滋養、そして、毒素の排出。呼吸の体が正常であれば、体は健全に自然に向かって治癒していきます。


バイオエナジェティックからみた体の世界

といっても、文字で説明してもわからないでしょうし、専門的なことでも理解できないと思いますので、比喩で書いてみますね。

 

たとえば、3つの呼吸。

 

  • 呼吸している体。その呼吸には3つのレイヤーがあると分類することができます。

 

①普通の呼吸、②ゆっくりの呼吸(2〜3サイクル/分)、③ゆーっくりの呼吸(1サイクル/100秒)。

 

この3つに分けて知覚することができます。

これらは、同時に起きています。

 

  • その呼吸の始まる場所を知覚してみるとき、

 

始まる場所が本来は中心軸にそろっているハズなのですが、

歪みや傷、あとは、ワクチンなどの薬の影響などでズレたり、呼吸の質がドロドロしたり、あるいは、乾いている、ということがあります。

 

  • 正常:①〜③の呼吸それぞれのリズムにズレがない、呼吸の始まる場所が中心軸に揃っている。質感が軽やかで遮るものがない。
  • 病変:呼吸の始まる場所が中心軸からズレてる。質感がドロドロしたり、乾燥したり、あるいは欠けたりしている。

 

このそれぞれの呼吸に相当する体を正常に戻すことができれば、

健全さを取り戻し、体は自らの力で治癒が進んでいきます。

 

病変の状態であれば、自己治癒力は十分に発揮できない。

 

  • 治療するのは誰か?

治療は医師や施術者には起こせません。治癒をするのは体の治癒力です。手を切ってしまった時、縫い合わせることはできても、新しい肌ができるのは体の治癒力のおかげでしょう?

 

  • 最大の治癒が起こるのは?

治癒が起こる状態、体の生命力が発揮されるのは①〜③呼吸の体が正常に整った時です。

バイオエナジェティックの施術者は、最大限に治癒が起こる状態に、つまり①〜③の呼吸の体が整うことを観察しながら施術しています。

 

 

一番目の呼吸

①の呼吸の体、一番リズムの早い呼吸は、肺呼吸。肉体のレベルですね。骨、血、物質の総和を比喩的に表した呼吸です。

 

  • 物質を力で変えると、すぐ戻る

肉体、物質レベルの体を手技によって変えても、すぐ戻ります。それは、前提である”代謝の流れ”が解消されていないから。②の呼吸の体が変わっていないと、すぐ戻るのですよ。普通のマッサージや整体がすぐ戻るのはそのとおり。すぐ戻らなくても、いずれは戻る。

 

  • 流れ

体には”流れ”があります。代謝の流れ、血液の流れ、リンパの流れ、その他の液の流れ、、滋養を与え老廃物を出す、液的な流れがあります。絶えず流れ、いつも私たちの生命活動を支えています。

 

  • 肉体を変えてもすぐ戻るのは?

たとえば、川の流れの中に木の杭を打つ。流れに逆らい、調和のない杭打ちは流れの抵抗を受け、すぐに流されていってしまうでしょう。めっちゃ頑張って太い杭を打っても、やがて水の流れは侵食し、押し流していってしまう。そのように、周りと調和していない操作やコントロールは自然界の流れには勝てません。どんだけ頑張っても、人間の介入は押し流されていってしまう。そのように、肉体を都合よく変えても”流れ”に逆らっていては戻ってしまうのです。キーポイントは”流れ”、つまり、体の代謝の流れなのですよ。

 

二番目の呼吸

①〜③の3つのレイヤーの呼吸について、どれが重要という差はありませんが、②を観察することは大切です。

  • 代謝

②の呼吸の体は、”代謝”を比喩的に表しています。液体ですね。②の呼吸の体は、そのリズムやズレや質感を総合して比喩的に表したもの、と言えるでしょう。

  • 観察、診断

②の呼吸の体を観察すると、、。その今の状態が見えてきます。どれだけズレているか?質感は、乾燥している?ドロドロしている?欠けている?ビリビリしている?帯電している?

  • 施術の方向

完全な人など生きている限りいませんが、そのズレが中心軸に揃うこと、その質感が透明に近づいていくこと。そのようにセッションは導いていかれます。

  • 自己治癒力

液の体が整うと、その出所は中心軸にそろいます。質感は透明度があり活力に満ちてきます。呼吸が、あとは続きを行います。代謝が起こり、滋養を与え、老廃物を排出する。呼吸の動きが、横隔膜にも反映され、体に動きを伝えます。その動きが、固さを和らげます。と、どんどん変化は波及していきます。自己治癒が起こっていきます。

  • 肉体の変化

②の呼吸の体が変わり”代謝の流れ”が変化すると、それに沿って新たに体の構造は構築されていきます。”流れが治療”していく。そして、やがて代謝の流れの積み重ねは、物質としての体、肉体に反映されていきます。骨、腱、血、、生産、排出、、それらのミクロの活動は、やがて全体として物質としての肉体に現れてきます。②の体の変化である”代謝”の変化はセッションですぐに起こりますが、その反映は肉体の変化としてすぐには見えません。反映されるにはしばらく時間がかかります。

  • 変化の前提

 

つづく。〜編集中〜