施術者のリアル

施術者にとっての体感覚、リアルを。


ロルフィング10シリーズのレシピ

ロルフィングは全十回のセッションで成り立っているシリーズです。10回、そこに意味があるのでしょうか?

  • ロルフィングにはレシピがあり、各回には目的があります。

10回の施術を積み重ねることで、体が重力と調和する。そのようにデザインされています。

  • 解放の順番がある

プロセスでは、体の各部分が順番に扱われていく。順番とは、『表層の組織の解放→深層の組織の解放→全体のまとまり』

  • 表層の解放は、準備のプロセス

体の深い部分を開放しても、、表層がガッチリ固まっていては、狭くって広がれない!!それでは、深層を開放しても元に戻ってしまいます。深層が広がって来れるためには、まずは前提条件として表層の組織が広がり、柔軟性を持っていることが大切です。

  • 深層の組織(コア)

深層の組織、コアの解放とは、自己の深い部分の解放、、。それは、心理にも影響があるようです。この世界でのあり方。

  • ロルフィングとは統合、全体のまとまり

ロルフィングの特色は、解放して放置しないこと。解放して、統合すること。統合とは、部分がバラバラに存在しているのではなく、各部分は連携し、全体としてまとまり、調和していること。

  • ”解放”はあぶない

”解放”に興味がある方が多いと思いますが、それには条件があり、その大切なことを無視すると大変なことになります。それは、『解放して放置すると崩壊する』、ということです。感情の解放、なども同様に、危険です。解放されたと同時に、『統合』されることが必要です。

 

 

バイオダイナミクス、バイオエナジェティック・オステオパシーの世界 

私のロルフィングの手技は、バイオダイナミクス、バイオエナジェティックのアプローチです。そこには、生命のシステムの背景にある、治癒を働かせている存在に、触れています。

  • 歪みは美によって作られた。

ボディワーク的な視点では、歪みは、必要なもの。なぜ、歪みが生まれたのか、、歪みは悪なのか?いや、違います。歪みは、生命の叡智の働きによって、作られたものです。

  • 歪みが作られたとき

感情的であれ、物理的であれ、、体が衝撃を受けた時、、その衝撃が全体に波及し崩壊しないように、そのエネルギーは一箇所に保持され隔離される。それが、歪み。その、衝撃の時に、必要であって作られた。歪みは、全体のバランスを支えている。

  • 無理に歪みを解放しないこと!

歪みは、全体のバランスを支え、崩壊から救っている。システムが、修復され、、治癒が進み、、もう、その歪みは必要なくなったとき、解放ができる。順番とタイミングがある。。歪みを悪だとし、症状しか見ずに善悪の判断をするとき、全体を守って支えている歪みを外す、、全体のシステムが不調和になる。痛みや病が、別の場所に、、現れるかもしれない。

  • 原因

痛みや歪みは、、症状です。表層に現れて知覚されているもの、、。原因は、そこではない。原因を見つけることができるか?それは、静けさと美しさの中にあるという。バイオエナジェティックオステオパシーの世界に入っていきます。

 

 

ロルフィング10シリーズのプロセス

十回のプロセス、、そこには変化、、変容のプロセスがあります。それは、体の構造だけではない、人としての進化のようなものがあるようです。

  • からだとこころ

ボディワークの世界では、こころも体としてみられます。こころ、、感情は代謝、雰囲気、のようなもの。にごったり、欠けたり、乾燥したり、ずれていたり、、。これまでの人生の歴史の中で背負ってきたもの。それが、解消されクリアになり、透明できれいになる。ずれていたものは、中心に戻ってくる。中心軸の現れ。

  • 体が整う、、綺麗になっていくもの。

生命力、本来のすがたを遮っていたものが、解消されていく。歪み、、。大人は、歪みや傷にアイデンティティを持っている。こんなひと、こんな想い、、。過去の傷。。それらは、去っていけるもの。手放していくもの。。そのプロセス。

  • 赤ちゃん

赤ちゃん、まだ傷もない。光のように無垢。大人になったら消えたのか?いや、ちがいます。おとなになってもその無垢の光はまったく損なわれずそこにあります。その光を、遮っているものがたくさん周りにある。傷、感情、思い、、過去の出来事。それらが、解消され消えていく。そこに初めからあった光が現れてくる。それが治癒のプロセス。変容。

  • たぶん、今の段階ではわからないこと

体が変わってくると、わかることがあります。今の段階ではまだ理解できないこと。お話しするには、段階とタイミングがあります。

  • 自分のため、から、、。シフトする。

自分が得するために、今まで生きてきた。この社会を生き抜くため。。それでは、しんどいのは当たり前。有限のエネルギーの奪い合い、枯渇する。消耗する。そうではない、生き方があります。あり方。いまは、まだ話しても理解できないこと。

  • 変容

この世界でのあり方が変わってくる。ご自身へのあり方が変わってくる。それが10シリーズで観察される変化のプロセスの方向性。

 

 

ロルフィング10シリーズの結果とその後

ベーシック10シリーズの結果、体はどうなるのか、そして、その後どうなっていくのか?

  • 10シリーズ完結

ひとまず、完結です。ここで施術を終わる方がほとんどです。完結後、、半年、1年、、3年後にふらっと来られる、という方達。「体はいい感じ。なんとなく来た。」「あのころ10シリーズを受けられて助かった。実は大変な時期だったので、心も体も。」などなど、その時にいろいろなお話をしてくださいます。共通しているのは、体はいい感じをキープしていること。(いや、むしろさらに良くなっている。)元に戻ったという方は今まで聞いたことはありません。

  • その後

まだ先があると思う方は、月一度くらいのペースで来られる方もいらっしゃいます。10シリーズは完結しても、体の変容はつづきます。その場合は、ロルフィングではなく、バイオダイナミクスやバイオエナジェティックの施術になります。そこから先は、人間の理論や理屈、何もない世界、、生命の本質の大きなものに従って施術する。それは、わたしのロルフィングの背景にあったものです。

 

生命の原理

バイオダイナミクスやバイオエナジェティックの世界で、施術するとはどういうことか。言葉には限界があり詳しくは説明できませんが比喩的に。

  • 生命の活動は、どこから来たのか?

我々を生かす力、どこから来て、働いているのか。

  • 受精卵から人へ

受精卵が細胞分裂して、、人になる。その力は、どこからやってきたのか?その力は、我々を生かす力、、大人になった今でも我々を生かす力は働いている。それが、事実で、リアル。

  • 医者や施術者には治せない

薬や投薬、手術、、それが治すのではなく、体が治すのだ。その力が、体には備わっている。その力が、途切れているのなら、、再びつながりますように。現れてくる、、生命の力強さ。決して失われたりしていない。

  • たとえば、、山。

最近、自然農のお話を聞いたのですが、、それと施術は似ている。山に道路が作られた時、、山は”呼吸”できずに荒廃する。。草は生えず、、。しかし、川の流れ、水を「ここ」に引いてきて、「ここ」に池を作る。。すると、、やまは再生する。。そこに魚がやってきて、オオサンショウウオが卵を産む。周りに草が生え、森ができる。自然と。そこに脈、、経絡のように、、生命の川が流れている、、それを見つけ、それを引いてくる。人間が、作り直すのではない、そんなことできない。人間の計画なんて意味がない、働かない。川が、森が、山が自ら癒しをすすめていく。大自然、自然界。。その背後にある超自然界。それが、施術です。

 

体とは何か

なぜ治癒が起こるのか。なぜ、人としての変容すら起こるのか。施術者の見ている世界とは。

 

編集中