ロルフィングは理に適っている
ロルフィングは理に適っています。
たとえば、、
ロルフィングの観点から、
呼吸と足のつながりを見てみましょう。
ロルフィングの観点から体を考える上で、 『筋膜』は欠かせません。
※筋膜とは、筋肉に限らずあらゆる組織を包む膜のことです。
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筋膜の機能には、2つあります。(ひとつが分離する機能、もう一つが繋げる機能。)
・分離することについて、
筋肉や骨、内臓、など、もっと小さなレベルでは細胞などは、隣の組織と分けるためには隔壁が必要です。でなければ、混ざって形を維持できません。あらゆる組織は、筋膜によって分けられることで形を維持しています。
・繋げることについて、
筋肉は末端で骨につながっています。では、どうやってつながっているかと言いますと、膜でです。筋肉を包む膜は、そのまま骨を包む膜と一体となっていて、筋肉と骨を一緒に包むことで繋げています。
・筋膜の意義
筋膜があることで、筋肉は骨につながれます。そして、それはさらにつながり、図解のような構造を維持するのに重要なつながりを作り上げます。(横隔膜は、大腰筋と直接つながっている、など。)
筋膜があることで、筋肉は隣の筋肉と分離できます。分離。摩擦なく独立して動くことができます。(一方、癒着があると、コリが出たり、痛みが出ます。あるいは、動作に制限ができる。)
足〜横隔膜までのつながりを
さらっと絵に描いてみました。
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上から順に、
横隔膜(紫色)
大腰筋(赤色)
内転筋(青色)
ヒラメ筋など(茶色)
筋膜のつながりで、
これらの筋肉は、物理的に直接繋がっています。(つまり、これらはひとつながりの構造物として考える必要があります。)
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そして、ついでにいうと、
横隔膜から上の構造も
筋膜で直接つながっています。
なんと、心臓は、横隔膜に直接(しっかりとかなり分厚い筋膜で)繋がっています。(足からのサポートは、心臓にまで繋がっている。ということが、わかりますね。)
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心臓の両脇には肺があります。
この心臓や肺を包む筋膜は首の前にまで伸びており、
首の前面の筋肉、頸長筋などにまでつながり、
頭のサポートにまで関わっています。
これが、いくつか存在する
コア(深層)の組織の、つながりの一つです。
※一般の整体などでは、各筋肉は別々のものとして扱い、肩が痛かったら肩をほぐす、ということをしますね。しかし、肩が痛いのは、筋膜のつながりを考えると、大腰筋や、足のサポートの再構成が必要だったりします。
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筋肉を別々に考えていては、体の全体は扱えません。
ロルフィングでは、このように、
体を形作るキーとなる筋膜のつながりを重要視して、
根本的なからだの再構築を行っていきます。
ここから先は、もう少し詳細に
解剖学からみたつながりを見ていきましょう。
大腰筋と横隔膜の
筋膜のつながり。
それは、
呼吸と、足、、
呼吸と歩行のつながり。
。。
・大腰筋のつながり
大腰筋の場所、こちらです。
腰椎から小転子(大腿骨の内側)についています。
足から〜背骨へのつながりですね。
・横隔膜のつながり
そして、今度は横隔膜。
呼吸の中心を担う構造ですね。
横隔膜は、肋骨の内側についている。
まっすぐ水平ではなく、ドーム型ですね。
そして、下側から見ると、、横隔膜に
足が生えているのわかります?
みょーんと、二つの脚が生えていて、
腰椎にくっついていますね。
・横隔膜と大腰筋は、直接つながっている。
この横隔膜の脚の部分は、、
そのまま筋膜に包まれていて、
同じ筋膜のつながりで、先に挙げました大腰筋に
直接つながっています。
つまり、呼吸は足の動作やサポートと
直接関係があるのですね。
**
・横隔膜で、呼吸を吸う
横隔膜はドーム型といいました。
横隔膜が、「下がったとき」
肋骨内の空間が広がり、息が入ってきます。
(逆をイメージしがちですが、、。息を吸う時、横隔膜は下がります。)
・呼吸のメインの機能
この横隔膜を下げる(息を吸う)動作、
この役割の大部分をになっているのは、
じつは、本体の筋肉ではなく、
横隔膜の脚の部分なんです。
ここ(呼吸のメインの機能は横隔膜の脚)が、重要で、
この脚の部分が、大腰筋と「直接」つながっている
ということの意味は、
(解剖学的に「筋膜」による物理的なつながりがあり)
呼吸と脚のサポートが直接関係している、
ということにつながっています。
・ロルフィングは理に適っている
なので、ロルフィングでは、
呼吸と、足からのサポートは
シリーズの中で「お互いに補完し合っている機能」として、
両方とも扱う必要があると、
認識しています。
ロルフィングって
理にかなっていますよね。
・大腰筋と、内臓の機能回復
そして、ロルフィングではセッション5で
主に大腰筋を扱いますが、
大腰筋が解放され、その周辺にスペースができ、
血流や動きが自由になってくると、
内臓の機能が回復していくことも
よく観察されます。
(女性の場合は生理痛が改善するなど、よく報告されます。)
ひとつには、
この大腰筋の周辺には、
神経がたくさん集まっており、
その神経系が回復する可能性があること。
(↑青色で塗られたところ、腎臓です。)
(↑青色で塗られたところ、副腎です。)
・副腎と、トラウマの回復
あとは、この大腰筋のすぐ上に乗っかるように
腎臓があり、副腎があります。
この機能は、「逃げる/闘う」という、
トラウマ反応に関するホルモンを調整する機能を持っているため、
こころや、精神にも影響があるといわれます。
考え込んだりする渦から出てきたり、
心が安定する、
などの報告もよくされます。
・手技によるトラウマワーク
〜編集中〜
もちろん、これ以外にも
色んな相互関係が体にはあります。
それは、またの機会に
書きましょうか。。