コンフリー&ハコベの
軟膏も評判良いですが、
そのリソース、情報源があんましない
のがコンフリー。
ちょっと古い、たぶん90年代のほんですが、
情報ありましたので、シェアしときますー。
〜ワイル博士のナチュラルメディスン、アンドルー・ワイル著
より一部抜粋〜
P321
<コンフリー>
コンフリーの塗布は、なかなか治りにくい傷の治療にすばらしい効果がある。床ずれ、糖尿病性の 潰瘍、毒グモに噛まれた傷、熱帯の海岸地方に見られるブドウ球菌による感染などに効く。いずれも 現代医学でもっとも強力な外用薬でも治りにくい頑固な外傷で、傷口が大きくひらき、組織の損傷がひどいものばかりである。使う部分はコンフリーの根で、これはハーブ専門店に行けば乾燥したもの が買える(乾燥した根は劣化しにくい)。根をミキサーで粉末に砕き、適量の水をまぜて糊状にする。 それを傷口にそっと当て、包帯でおおっておく。一日に一回とりかえるが、そのときに傷口を水で洗 浄する。感染の徴候があったらオキシフルで洗浄しておく。まもなく、傷口の端からあたらしい組織 再生してくるのがわかる。わたしはこの方法でひどい外傷が完全に治ったケースを何度も見たこと がある。
P313
コンフリーの功罪
一般的にいえば、店頭で買えるハーブ製品は危険なものではない。効果もないかもしれないが、害 もない。害があるとすれば、からだにではなく家計簿にかもしれない。しかし、多少の例外はある。 そのひとつはコンフリーで、学名はシンフィタム・オフィシナルという。ユーラシア大陸原産の植物 であり、アメリカでもひろく栽培されている。属名の「シンフィタム」は「結びつける」を意味する ギリシャ語に由来し、種名の「オフィシナル(薬用という意味がある)」は、かつてのヨーロッパ医学 におけるこの植物の地位をあらわしている。 コンフリーは薬用植物としての長い歴史をもち、けがや 骨折の治療薬、呼吸器や消化器の機能増進用に使われ、いまだに名声を誇っている。
コンフリーの薬用効果を信じきっている人たちがいる。コンフリーの葉でつくった「グリーン・ド リンク」を飲み、ボールに山盛りのコンフリー・サラダを食べ、葉と根の濃縮エキスをのみ、ときに はパパイヤのエキスや消化酵素と混ぜたコンフリー・エキスをのんでいる。わたしも健康食品店に並んでいる、コンフリーの薬効を謳いあげた書籍やパンフ レットを読んでみた。 ベジタリアンのためのビタミンの 供給源だと書いてあるものがあった。それは事実ではな い。書籍やパンフレットのすべてが、コンフリーは完全に 無害だと書いている。それも事実ではない。
この一〇年間の研究で、コンフリーにはピロリジディン ・アルカロイドが含まれていることが明らかになった。ピ ロリジディン・アルカロイドは毒物として知られている成 分で、さまざまな植物に含まれ、吐き気を起こし、牧場の家畜の死因になることもある。とくに肝臓 には有害な作用があり、肝静脈に致命的な閉塞を起こす恐れがある。
人間にピロリジディン・アルカロイド中毒が起こるのはふつう、食べた穀物にたまたま他の植物の 有毒な種子が混じっていた場合だが、ハーブティーをのんだあと急性肝不全で死亡した例がいくつか 報告されている。ほとんどは子どもたちだ。たとえば一九七七年、アリゾナ州の例だが、メキシコ系 アメリカ人の子どもが、のどの痛みの治療用にのんだ民間薬のハーブティーで死亡している。 メキシ 式の生薬を売っている薬局で買ったそのハーブティーは、じつはラベルが間違って貼られていた。 無害なハハコグサが入っているはずの容器に、ピロリジディン・アルカロイドが高濃度で含まれてい 砂漠の有毒植物であるセネシオが入っていたのである。
コンフリーの根には、葉よりも高濃度でそのアルカロイドが含まれている。 そして、市販のコンフリー剤には、毒性を発揮するほどの濃度で、その成分が含まれていることがある。 コンフリーの根か らつくった「コンフリー・ペプシン・カプセル」という「消化補助」剤は、指定の用法どおりに食事 のたびごとに二錠ずつ、数ヵ月にわたってのんでいれば、ピロリジディンによって肝臓が確実にやら れるだろう。かりに急性の肝臓病の症状があらわれなかったとしても、長期にわたるコンフリーの使 用は肝硬変、肝臓がんをはじめ、肺など他の臓器をふくめた内臓損傷が徐々に進行していくことが考 えられる。
コンフリーの愛好者はこうした警告に耳を貸そうとしない。むしろ、無実の罪を着せられた愛すべ 植物を擁護しなければならないと考える。一方、人々に危険を知らせようとする科学者は、データ が示す範囲をこえてすべてのハーブティーを非難してしまい、危険を知らせるという目的は達せられ ない。実際には、コンフリーの葉のお茶やジュースで中毒する確率はたぶん低いものだろう。しかし それは、そういうかたちになったもののアルカロイドの含有量が低く、コンフリーのアルカロイドが セネシオなどのアルカロイドより毒性が弱く、腸管から吸収されやすいからなのである。とはいえ、 同系統のアルカロイドの毒性がわかっている以上、コンフリーの常食を正当化するのはむずかしい。
局所への塗布剤としてのコンフリーなら話は別だ。 傷薬としては非常にすぐれていて、アルカロイ ドの組織への吸収も少ない。わたしもなかなか治りにくいけがや痛みの治療薬として、常備薬のひと つにしておきたいと思っている。使い方については後述する。
コンフリーについて入手したすべての情報を検討して、わたしが学んだ教訓はつぎのとおりである。 ①民間薬としての歴史が長いという理由だけでは、その薬用植物を安全だと考えることはできない。
②すでに人々に親しまれている薬用植物でも、化学分析を行なう必要がある。 ③毒性植物でも、希釈 剤をときどき使えば害があるとはかぎらない。④すでにその植物を利用している人たちには、耳を傾 けてくれるような方法で真の危険性を知らせることが大切である。
ここでは傷薬には根っこ使うって書いてますねえ。
軟膏には葉っぱ使ってますけど、ま、いいか。
コンフリーは昔は、栽培して食用にしてたらしいです。
現代では、肝臓に負担ある毒性があるらしく、食べるのはダメとされてるようです。
この本自体も90年代くらいの本で、古いことは古い。
時代が変わると、
情報も変わりますね。
あと植物の世界って、
西洋の薬の世界のようではなくって、
こうだから、こうという
一対一の解答がないようで、あいまいだったり、
書いてる本によって違う効果効能があったり、
しますので、やっぱり使うときにはよく調べて、
あと、試すときには、初めはごく少量で、試す、
例えばチンキなら一滴からはじめる、とか。
そして、植物には猛毒のものもあるので、
気をつけてちゃんと調べないと、ですね。
意外な植物が、部位によって結構な毒持ってたりします。
コンフリー情報のひとつ、ご紹介でしたー。
あと、コンフリーは、、なんだったかな、、
、、似た植物で猛毒のあるのでご注意を!
(あ、思い出した!)
ジギタリス、って言う猛毒の植物と似てるらしい。